転職を機に、長めの有給休暇を取ることができた私は、「どうせなら今しかできないことをしよう」と思い立ち、思い切ってヨーロッパへ一人旅に出ることにしました。
行き先はフランス・スペイン・ドイツ・オーストリア・イタリア・バチカン市国、中国、そして経由地の韓国。
合計8カ国を巡る、約一ヶ月にわたる大冒険です。
久しぶりの海外旅行に胸を躍らせながら飛行機に乗り込み、
「どんな景色や出会いが待っているんだろう」と期待に満ちあふれていました。
しかし、そのワクワクを冷やすような事件が、まさか旅の初日から起こるとは想像もしていませんでした。
準備していたeSIMがなぜか現地で反応せず、さらにポケットWi-Fiも持ってこなかったため、外に出た瞬間からスマホがほとんど“文鎮化”。
Googleマップも翻訳アプリもSNSも使えず、「え、これからどうすれば…?」と途方に暮れる私。
けれど、この“まさか”が思いがけず最高の体験を運んでくれました。
振り返ってみれば、この強制的に訪れた
「デジタルデトックスの一ヶ月」
こそが、旅をただの観光以上のものにしてくれたのです。

なぜWi-Fiなしになったのか?
もともとはeSIMでネット環境を確保する予定でした。
しかしiPhoneの設定上は「SIMフリー」と表示されているのに、現地でなぜか使えず。サポートに問い合わせても解決せず、そのまま強制的に「オフライン旅行」が始まりました。
そこで私は開き直って決意しました。
「この一ヶ月はデジタルデトックスの旅にしよう!」
気づいた3つのこと
1. 事前準備力が身についた
普段は現地でGoogleマップや口コミを調べて動くタイプでしたが、今回はそれが一切できません。
そのため前日の夜にルートや行き方、営業時間をしっかり調べ、手書きでメモして持ち歩くようになりました。
結果、無駄な移動が減り、とても効率的に旅ができたのです。
2. コミュニケーションが増えた
スマホで検索できないので、道に迷ったら人に聞くしかありません。
片言の英語とジェスチャーでとにかく挑戦。
その結果、現地の人からオススメのお店を教えてもらったり、偶然できた友人と一緒に食事をしたり、スマホに頼らない出会いがどんどん生まれました。
3. 五感で旅を楽しめた
音楽やSNSに気を取られることがなく、耳と目をフルに使って街を感じられました。
路上ライブを聴いて立ち止まったり、カフェのざわめきをじっくり味わったり…。
「ただ歩くだけ」で、その国の空気や生活を肌で感じることができました。
まとめ
Wi-Fiなしの一ヶ月旅は、
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事前準備が身につく
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人とのつながりが増える
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五感で街を楽しめる
といった、思わぬメリットがありました。
不便さを感じる瞬間もありましたが、その不便さが旅を特別なものに変えてくれたのです。


