2024年7月25日からNetflixにて配信されている『地面師たち』
実話に基づいて作成された犯罪サスペンスと「地面師たち」。
全7話で繰り広げられる物語!
100億円不動産詐欺事件
「地面師たち」は、他人の土地の所有者に成りすまし、虚偽の売却を持ちかけて大金を騙し取る詐欺師集団を描いた作品です。このグループは犯罪スペシャリストたちが集まっており、一風変わった狂気が物語の特徴です。
物語の中心には、地面師詐欺の交渉役として辻本拓海(演:綾野剛)や、風格ある詐欺グループのリーダーであるハリソン山中(演:豊川悦司)がいます。彼らの個性豊かなキャラクター設定と、巧妙で緻密な詐欺計画が、ドラマのスリリングな展開を支えています。
この記事では、その元となった事件を紹介します!
五反田詐欺事件
舞台は?
今回の詐欺事件の舞台となったのは、五反田にある老舗旅館「海喜館」です。
2000平米に及ぶ土地に加え駅徒歩数分という好立地
100億円の価値があるとも言われていたこの土地は不動産会社が喉から手が出るほど手に入れたい土地でした。
https://friday.kodansha.co.jp/article/301237
2015年に旅館は廃業
廃業後もあの手この手で様々な会社が営業を持ちかけるも旅館の女将は断っていました。
そして女将が高齢で入院をすることになりこのタイミングで
地面師(詐欺師)たちは動き出しました!!
やり方は?
交流会で積水ハウスの次長にアパレル会社の社長が旅館の売却の話を持ちかけました。
ずっと手に入れたかった次長は「これはチャンスだ」とばかりに
次長はその話に乗り一週間後に社長から土地の売買契約書や女将の印鑑証明・住民票・本人確認の公正証書などが送られてきました。
懸念要素だった女将の本人確認がきっちり取れたことから次長は旅館の売却の話を社内で共有することに!
そして社長と次長との打ち合わせの際女将の財務担当を名乗る人が同席し
その内容は
「女将から社長Kが土地を60億で買い取り社長Kから積水ハウスが70億円で買い取る」
というものでした。
他社に話が漏れないよう早急に社内で稟議にかけられ役員を飛ばして社長が直接決済し
正式に旅館を買収することが決まりました
ここで初めて女将を交えての売買契約を行いました
その際に女将は住所を書き間違えていましたが、
高齢だからと気に留めていませんでした
司法書士から女将は本人確認に問題ないと判断され、
仮登記を行い、積水ハウスは手付金の12億円の小切手を女将に
現金2億円を社長Kに支払いました
しかし女将名義で女将は入院をしており
売買契約に立ち会っていない書類も偽造されている
といった旨の内容証明が4通も送られてきましたが
同時期に同業から社長Kは「怪しい」と連絡があったことから
内容証明は他社の妨害だと思い込んだ積水ハウス
また、本人確認の方法として近所の人に写真を見せて
土地の持ち主本人かどうか確認しますが、女将の気分を損ねたくなく
怠りました
そして決済の際女将から内縁の夫の元に土地の権利書があるが
喧嘩していて持ち出せない
だから他の書類で代用させて欲しいと言われ積水ハウス側は弁護士が作った本人確認書類で代用することにしました
しかし、女将が生年月日をパスポートを見ながら書く
干支を間違えると怪しい点はありましたが、高齢だからと積水ハウスは流してしまいました。
そして翌日に司法書士から所有権の移転登記の申請が受理されたと報告を受け
残りの代金の5億を社長Kに37億円を女将に支払いました
あとは登記の完了を待つだけでしたが
法務局から登記は申請拒絶され確認書類の偽造との連絡が入り
ここでやっと積水ハウスは自分たちが騙されていることに気がつきました
この時点で女将も含め関係者は行方をくらましていた
このことから実際に
地面師というものは存在し事件も起こっているのです!
その土地は今!?
その事件の後
積水ハウスはその報告をしているうちに旭化成不動産レジデンスが買収し
アトラスタワー五反田というタワーマンションが建っています!